NPO法人どーもわーく

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人事担当の方へ

Recruit

吃音のある方の採用について

吃音は100人に1人が持つとされる、決して珍しくない疾病です。
しかし、その症状の重さによっては、就職活動や就業において大きな悩みとなり、十分な能力が発揮できないことも多々あります。
一方で、周囲のちょっとした理解によって、吃音のある方の働きやすさは大きく変わり、思いもしないような仕事成果を上げることもあります。
具体的な配慮の方法については当法人がサポート致しますので、求人情報をお待ちしております。

採用企業インタビュー

吃音のある、
あった有名人

「政治家 田中角栄」
彼は、コンピュータ付きブルドーザーと呼ばれていた。理由は官僚にあまり頼らずとも細部まで数字を暗記しており、やると言ったら最後までやり遂げる行動力を持っていたからと言われております。
「アナウンサー 小倉智昭」
時々失言はあるものの、それは彼のユーモアある人間性でカバーされているように思われる。番組プロデューサーからの評判はよいようで、ニュース内容を正確に暗記し、過去において内容を間違えたことがほとんど無いようである。

吃音のある方の特色

・電話場面など、緊張や不安が高くなる場面では吃音の症状が出やすくなる。

 

・吃音でできないことを他の面で補っている方も多く、特定の面に秀でた能力を持っている人も多い。

 

・コミュニケーションの苦手さは持っている場合が多いものの、それ以外の業務遂行能力に問題があるわけではない。


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どーもわーくの就労支援にご興味をお持ちいただいた企業様からのご連絡をお待ちしております。
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Interview

採用企業インタビュー

実際に吃音の方を採用した
企業の方に聞きました

斎藤社長

株式会社サイトー
齋藤充廣社長

株式会社サイト―

【本社】
〒466-0034
名古屋市昭和区明月町2-6-1
TEL 052-851-1133
FAX 052-851-1135

【営業所】
〒466-0032
名古屋市昭和区天神町2-14-3
TEL 052-851-3561
FAX 052-851-1134

【工場】
〒470-0162
愛知郡東郷町大字春木字新池3922-320
TEL 0561-39-0495
FAX 0561-39-0437

 

 

どんな会社ですか?

お客様からご要望にあわせて、オーダーメイドで産業用設備の設計、製造を行っています。主に熱処理を行うための炉の設計・製造を行っています。従業員数は、40名(工場・メンテナンス:20名、営業・事務:10名、設計:10名)で、北海道から鹿児島まで日本全国に納入させていただいています。最近では、海外への納入も増加し、アメリカ・韓国・マレーシア・インドネシア・ベトナム・タイ・ドイツなどに納入しています。
創業50年を超え、現在では平均で年間15件、トータルで約600件以上の納入実績があります。汎用品とは異なり全てオーダーメイドで製作してるので、製作=開発となるため、その都度、今までの経験や実績をもとにお客様のご要望にお応えしています。

 

株式会社サイトー

どもったりしたりすることはあるが、
個性として受け入れてください、と社員に伝えた。

Oさん、Aさんの採用の経緯を教えてください。

【Oさん】
週に一回指導をしている空手教室の生徒だったため、もともと知り合いでした。ある時、空手仲間数人と食事をした際に、契約社員として働いているという話を聞き、その契約がもうすぐ切れるとの事だったので、面接をするに至りました。
【Aさん】
Oさんに紹介してもらいました。信用しているOさんからの紹介だったし、私だけでなく社員も吃音の知識があったので、不安なく採用しました。

採用に関して重視していることを教えてください。

技術は覚えてくれればよいので、その人の人間性を重視して採用を行っています。簡単に言うと、この人と一緒に働きたいか、というところです。

採用後、吃音が原因で何か問題などありましたか?

吃音について社員に話していなかったため、Oさん本人は、初めのうち随分苦労していたようです。 実際にOさんと同じ部署の先輩社員から、「受け答えに時間がかかる」、「気が小さいのかいつも緊張している感じがする」などのコミュニケーションに関する不満の声が私に届くこともありました。

そういった状況が改善されるきっかけになった事は?

何とかしたいと考えているときに、社員全員が集まる機会があり、デリケートな問題なので「吃音について社員のみんなに話そうと思う」とOさんに相談したところ、「吃音のことを知って欲しいので話してください」と言ったので、少しおどろきました。 そこで集まった社員に対し「Oさんは吃音という病気で、緊張しすぎているという事ではなく、普通の人に比べてどもったりすることがあるが、その病気の症状なので、個性として受け入れてあげてください」というような内容の話をしました。

社員の方の反応はどうでしたか?

”そんな病気があるんだ、初めて知った” ”それでどもることがあったんだね” という感じで、特になにも問題はありませんでした。

吃音は、仕事をしていく上でほとんど支障がないと理解しているので偏見などもありません。

現在、Oさん・Aさんと他の社員さんとの関係はいかがですか?

現在では、私だけでなく社員も知識があるので、少しどもったりすることがあっても、個性だと捉えています。 また、吃音は社会的生活をしていく上で、もちろん仕事をしていく上でも、ほとんど支障がないと理解しているので偏見などもありません。 そして、周りにいる人たちが、吃音は努力などで治る病気ではなく、完治が難しい病気であることも知ってるので、変な根性論で責める人もいないので、本人たちが、吃音自体をプレッシャーに感じることもないと思います。

吃音のある方が、働き易い環境にするにはどのようにするといいと思いますか?

吃音について、一般的に知識を持っている人はほとんどいないと思います。 だから、何も知識がない状態だと、どんな症状があるのかという点で不安を持ってしまうことはあると思います。 私の場合はOさんとは知り合いだったので、特に問題はありませんでしたが、知識のない状態で、初対面の人から話を聞いたら抵抗があったかも知れません。 なので、個人の意見としてですが、自分から吃音について理解してもらうよう努力はした方がいいと思います。 しかし本人が自分の口で説明するというのは結構大変で、それ自体にハードルを感じてしまうことがあるに違いありません。 そのため、小学校、中学校の義務教育の期間に学校等できちんと教える機会をもうけるべきであると考えています。

今後、吃音のある方の採用を検討される経営者の方に対してメッセージがあればお願します。

ほとんどの経営者は吃音に対しての知識がないと思います。 そのため、何も知識がなければびっくりしてしまう事もあると思いますが、知識があり周りが理解している環境であれば、採用することに何の問題もないと思います。